2015年1月9日金曜日

室内の新たな汚染物質(2)

室内において従来対象となっていた浮遊粉じん濃度は、建築物衛生法により測定されている粒子として、粒径10μmが対象となってきました。
室内におけるPM2.5を含む微粒子の発生源については、大気の侵入に加え、大気と同様に室内での燃焼物によっても発生し、一次発生源としては、調理、ローソク、アロマ、へアスプレー、ドライヤー、タバコ煙、ガスストーブなどがあり、コピー機やレーザープリンタなどの情報機器からの超微粒子の発生も注目されています。レーザープリンタのトナーは粒径6μm程度ですが、粒径30nm程度の超微粒子が測定されたとのことです。

テルペン(天然有機化合物)類の発生源としては、建築材料として使用されている木材からの発生も考えられていますが、家庭用品とし消臭剤に含まれる成分も想定されています。
オゾンについては、外気からの侵入、脱臭機でオゾンを発生するものの他、空気清浄機の一部でオゾンが発生するものもあります。

室内微粒子と健康影響については、まだ数が少なく、超微粒子と小児ぜんそくの関係を調べていますがまだ不明な点が多いとしています。

ハウスダストは一般的にダニの中体及びフンなどのアレルゲンを中心にペット・カビなどのアレルゲンを指すことが多く室内の床表面な疎に堆積した粒子です。一方、室内環境中には、プラスチックの添加剤として用いられる可塑剤や難燃性可塑剤など、多くのSVOC(準揮発性有機化合物)が使用された製品が存在しています。ハウスダストから種々のSOVCが検出されており、ハウスダストの巻き上げにより呼吸器に侵入する可能性、ダストに手で接触することで経口摂取する可能性が高く、小児ぜんそくとの発症に相当な関係があるとしています。

室内空気汚染物質としては、ガス状物質と粒子状物質に分けられ、ガス状物質は外気との換気、粒子状物質は換気と共に空気清浄器などのエアフィルターによる除去が主となります。

いずれにしても適正な換気や結露などを防ぎ、常に室内の空気環境を【きれいな空気】の状態に保つ事が大切な事です。


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