2014年5月28日水曜日

「H24年 国民健康・栄養調査」 (その3)

【歩数の状況】        
1日の歩数の平均値は、男性7,139歩、女性は6,257歩であり、前年に比べて、男性は変わらず、女性は減少。H15年調査時より男女とも5%前後減少しています。
都道府県別では、男性では兵庫県が、女性では千葉県が最も多く、最少では男性は宮城県6,439歩、女性は秋田県の6,023歩で、最多の県とかなり隔たりがあります。

【運動習慣者の状況】     
運動習慣のある者の割合は、男性36.1%、女性28.2%であり、前年に比べて男女とも変
わかりません。男性の30~40歳代では2割程度にとどまり、女性の20~40歳代では2割を下回っている半面、男性の70歳以上49.2%と最も高く、女性は60歳代が40.1%と高い数値となっています。高齢者がより身体能力維持(老化防止)のため、運動習慣をつけている様子が分かります。

【睡眠の状況】          
ここ1ヶ月間、睡眠で「休養が十分とれていない者」の割合は、14.9%であり、前年に比べて、減少しています。
「まったくとれていない」・「あまりとれていない」者は、30~30歳代24.9%、40~49歳代25.6%と、働き盛りと言われる世代にこの比率が高くなっています。

【朝食の欠食率】
朝食の欠食率は、男性12.8%、女性9.0%で、前年に比べて、男女とも減少しています。
男性では20~29歳代が最も高く29.5%、次いで30~39歳代は25.8%とこの2世代で55%を超えています。また、女性では20~29歳代22.1%で、他の世代に比べ倍以上の高い数値を示しています。この世代では「朝からしっかり食べる」事がサプリメント摂取の影響などで変わりつつあるようです。

この調査では、このほか「歯科検診受診の状況」・「健康づくりのボランティア活動参加状況」・「高齢者の社会参加の状況」・「喫煙の状況」・「飲酒の状況」などが報告されております。
詳しくはこちらから


20144月に、人間ドック学会などがつくる専門委員会は、健康診断に新基準を提言し、血圧やBMI、中性脂肪、コレステロールなどの数値について正常値の範囲を「緩めるべき」と発表しました。今後の健康診断の診断結果の総括など注目されます。


2014年5月27日火曜日

「H24年 国民健康・栄養調査」 (その2)

【野菜・果物摂取量の状況】  
成人の野菜類摂取量の平均値は、286.5gであり、どの年代でも「国の勧める1日摂取量350g」には達していません。
また、果実類摂取量の平均値は、108.5gであり、年齢階級別にみると、20~40歳代では60g前後にとどまっており、推奨している1日摂取量200gの1/3となっています。

【食塩摂取量の状況】    
 成人の食塩摂取量の平均値は、男性11.3/日、女性9.6/日であり、前年と比べて、男女とも変わっていません。
都道府県別摂取量では男女とも岩手県が男性12.9/日・女性11.1/日で最も多く、最少では男女とも、沖縄県の男性9.5g/日、女性7.8g/日です。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、1日の塩分摂取量を男性9.0g未満、女性7.5g未満としています。調査報告を見ますと沖縄県が近い数値ですが、全体ではこの基準達成はかなりハードルが高いと思われます。


明日に続きます。




2014年5月26日月曜日

「H24年 国民健康・栄養調査」 (その1)

厚生労働省から「H24年 国民健康・栄養調査」結果が発表されています。調査の対象は12,750世帯、約26,000人です。
この調査は昭和22年から平成5年まで「国民栄養の現状」として毎年報告され、平成6年からは現在の「国民健康・栄養調査」にかわり、引き続き毎年報告されております。

【糖尿病に関する状況】 
「糖尿病が強く疑われる者」は約950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人と推計され、「糖尿病」としては約2,050万人と国民全体の16.2%に達し、国民病とも言われていますが、H9年以降初めて減少に転じました。
「糖尿病が強く疑われる者」の年代層別では、男性は60歳以上が43.9%、女性は60歳以上が29.3%。高齢者層の罹病率が高い事が窺え、特に男性の罹病率の高さが顕著です。

【身体状況】  
肥満者(BMI25)の割合は、男性29.1%、女性19.4%であり、前年に比べて男性は変わらず、女性は減少しています。
肥満者の年代層別では、男性は40~49歳が36.6%と最も高く、女性では70歳以上が24.6%と高くなっており、やせの者の年代層別では、男性が20~29歳が7.2%と最も高く、女性では2029歳が21.8%と高くなっています。

【血圧に関する状況】

収縮期(最高)血圧の平均値は、男性134.6Hg、女性127.3Hgであり、この10年間、男性は大きな変化は見られず、女性はいずれも減少傾向が見られています。



明日に続きます。



2014年5月25日日曜日

高齢社会白書(5):生活環境他

60歳以上の高齢者に現在の住宅の満足度を聞いてみると「満足」又は「ある程度満足」している人は総数で89.3%と9割近くの人が満足しています。持家では69.9%、賃貸住宅では69.9%となっています。

近所付き合いの程度で、一人暮らしの男性は「付き合いがほとんどない」が17.4%と高く
逆に一人暮らしの女性は「親しく付き合っている」が60.9%と最も高くなっています。
病気や、一人で出来ない必要な作業の手伝いについて「頼れる人がいない」者の割合は、全体で2.4%ですが、一人暮らしの男性では20.0%に上ります。
やはり、男性が地域社会に馴染みにくい一面が表れています。

「孤立死(孤独死)」がよく話題にのぼりますが、東京都監察医務院の公表データによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、2012年に2,729人となっております。また、(独)都市再生機構のデータでは、同機構の賃貸住宅約76万戸での、単身者の死後発見された件数は(自殺や他殺を除く)2011年度に200件、65歳以上に限ると131件となり、2008年度に比べても全体で約3割、65歳以上では約5割の増加となっています。一人暮らし人口の増加と共にこの割合も増えています。
これも核家族化現象の現れでしょうか。



2014年5月24日土曜日

高齢社会白書(4):介護

高齢者の要介護者数は急速に増加しており、特に75歳以上で割合が高くなっています。第1号被保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数は2001年には288万人であったのが、2010年には491万人と203万人(約1.7倍)が増えています。

いわゆる<老々介護>も、同居している主な介護者の年齢が60歳以上が、男性で64.8%、女性で60.9%となっており、<老々介護>のケースも相当数存在しているとしています。

介護を受けたい場所は「自宅」が約4割、最期を迎えたい場所も「自宅」が半数を超えています。「どこで最期を迎えたいか」についても、自宅が54.6%と最も高く、次いで「病院などの医療施設」が27.7%となっています。


<老々介護>は要介護者も介護者も共に加齢により、介護状態は年々厳しい状況となり社会的な悲劇も報じられます。高齢化人口の増加と共に、増々この状況は増えていきます、状況の打開には多くの課題が言われますが、先ずは周りからの手を差し伸べる事が大切と思われます。



以降、明日に続きます。


2014年5月23日金曜日

高齢社会白書(3):健康と福祉

高齢者の健康・福祉面では「高齢者の半数近くが何らかの自覚症状を訴えているが、日常生活に影響がある人は5分の1程度」と報告されています。

日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、2010年時点では男性が70.42年、女性が73.62年となっており、2001年時に比べると13年延びていますが、同期間における平均寿命の
延びに比べ小さくなってきており、10年間での平均寿命と健康寿命の差は男女とも広がっており、何らかの制限を受けている人が増えてきていると言えます。


高齢者の死因のとなった疾病では、死亡率の最も高かったのは「悪性新生物(がん)」で、高齢者人口10万人に対し970.3となっており、次いで「心疾患」589.2、「肺炎」406.3で、この3疾病が高齢者の死因の半分をしめております。


以降、明日に続きます。


2014年5月22日木曜日

高齢社会白書(2):家族と世帯

高齢者のいる世帯は全体の4割で、そのうち「単独世帯(24.2%)」・「夫婦のみ世帯(30%)」が過半数となっており、一人暮らしの人口も1980年では88万人が、2010479万人、2035年には762万人に達するとされ、孤独死に見られるような社会現象に対し、どのような施策ができるか対応が求められています。

また、調査では「暮らし向きに心配ない高齢者は約7割」としており、年齢階級別では80歳以上が8割と高い割合になっています。世帯主が65歳以上の世帯では、平均貯蓄額が2,257万円で、全世帯平均1,644万円の1.4倍で、貯蓄の主な目的は「病気や介護への備え」が62.3%と最も高くなっています。

半面、生活保護受給者は増加傾向にあります。2011年における生活保護受給者は78万人で、2002年の45万人に対し6割近く増加しています。65歳以上高齢者層においても経済的な格差が開きつつあります。

若年層・中堅層の所得格差が言われて久しいですが、団塊世代の大量リタイヤに伴い、現役時代の経済的な格差がそのまま、高齢期に入っても続いていきます。国も有効的な施策が打てないのが現状のようです。


明日に続きます。


2014年5月21日水曜日

高齢社会白書(1):高齢化の状況

内閣府の「高齢社会白書:2013年」が公表されています。総人口は12,752万人(2012101日現在)で前年比28万人の減少となりましたが、65歳以上の高齢者は増え続けています。
     65歳以上の高齢者人口は過去最高の3,079万人。高齢化率24.1%、104万人の増加
     男性は1,318万人、女性は1,762万人(女性100人に対し男性74.8人)。
     生産年齢人口(15~64歳)では総数8,018万人と前年比で116万人の減少。
     高齢者人口は2042年がピークで3,878人、以後、高齢者人口は減少するが高齢化率は上昇する。
     2060年には高齢化率は39.9%に、2.5人に1人が65歳以上、75歳以上人口では4人に1人が75歳以上。
     平均寿命は2011年現在では、男性79.44年・女性85.90年。2060年には男性84.19年、女性90.93年と90年を超える


このように我が国は世界のどの国も経験をしたことのない超高齢化社会を迎えようよしています。この事は2012年には現役世代2.6人で高齢者1人を支えてきましたが、2060年には現役世代1.3人で支える事となります。現役世代だけで負担できるかどうか、社会保険制度そのもの見直しが必要とされています。


明日に続きます。


2014年5月17日土曜日

CASBEE 健康チェックリスト(4)

評価結果は(1-1)ご自宅の健康特性レーダーチャートで(1)部屋ごとの健康特性、(2)健康要素ごとの健康特性が全国の平均値と併記され、健康特性が一目で分かります。
1-2)ご自宅の総合的な健康ランキングでは、全国100軒と比較した順位が示され、自宅のランキングが気になるとところです。また、部屋ごとの健康ランキング(全国100軒と比較した順位)も表示され、自宅の健康特性が非常に分かり易くし示されます。
これらの健康特性ランキングと共に、7健康要素ごとに<住まい方改善アドバイス>として、夫々の健康に配慮すべきポイントについて、かなり細かに注意点が記載されています。

一度ご自宅などこの「CASBEE 健康チェックリスト」で採点されて見てはいかがでしょうか。
詳しくはこちらから

http://www.jsbc.or.jp/CASBEE/health_check/index.html



2014年5月16日金曜日

CASBEE 健康チェックリスト(3)

大きな建物やまちづくりなどに使われるCASBEE の他に、一般の住宅などにも使われ、分かり易い「CASBEE 健康チェックリスト」というものがあります。これは自分の住まいの健康性を自分で採点し、採点結果が部屋・場所別、健康要素度別にレーダーチャートで示してくれます。これにより、自宅のどこに、どんな健康に影響を与える要素があるかを見つけることができます。また、採点結果を全国6,000軒の戸建住宅に対する調査結果と照らし合わせ、自宅の健康ランキングを1位(最高)~100位(最低)までの間に順位づけて示してくれます。

この「CASBEE 健康チェックリスト」は、住まいの環境が健康に大きな影響を与えことから、健康に悪影響が及ばない居住環境を実現するために開発されました。
チェックリストの設問は場所別に室内7場所と室外、介護対応の全50項目で、7健康要素

ポイント<(温):温かさ・涼しさ、(静):静けさ、(明):明るさ、(清):清潔さ、(全)安全、(心)安心>についてが採点されていきます。


続きは17日に掲載します。


2014年5月15日木曜日

CASBEE 健康チェックリスト(2)

戸建て建売住宅や新築マンションなどでも、CASBEEによる評価を表示しているものもあり、地方自治体によっては、一定程度の規模のものに対しCASBEE評価を義務づけたり、評価の高いプロジェクトに補助金を出すところもあります。また、企業の社会的責任の意識の多高まりから、工場やビルの新築・改修などの際に、CASBEEによる高評価を受けたことを積極的に発表しているケースもあります。

また地域(コミュニティー)の健康評価ツールとして、「コミュニティーの健康チェックリスト」の活用も期待されています。住んでいる地域を①機能阻害要因の除去、②参加活動促進要因の充足の2つの面から評価します。これにより<お住まいの地域の健康ランキング>として、全国10,000人のアンケート調査による、<全国100地域中何位>と地域がランキングされます。この評価を通じて、住まいの地域における充実している点や、配慮の必要な点などがかなり明確となります。

大きな建物やまちづくりなどに使われるCASBEE の他に、一般の住宅などにも使われ、分かり易い「CASBEE 健康チェックリスト」というものがあります。これは自分の住まいの健康性を自分で採点し、採点結果が部屋・場所別、健康要素度別にレーダーチャートで示してくれます。これにより、自宅のどこに、どんな健康に影響を与える要素があるかを見つけることができます。また、採点結果を全国6,000軒の戸建住宅に対する調査結果と照らし合わせ、自宅の健康ランキングを1位(最高)~100位(最低)までの間に順位づけて示してくれます。

この「CASBEE 健康チェックリスト」は、住まいの環境が健康に大きな影響を与えことから、健康に悪影響が及ばない居住環境を実現するために開発されました。
チェックリストの設問は場所別に室内7場所と室外、介護対応の全50項目で、7健康要素
ポイント<(温):温かさ・涼しさ、(静):静けさ、(明):明るさ、(清):清潔さ、(全)安全、(心)安心>についてが採点されていきます。



続きは16日に掲載します。


2014年5月14日水曜日

CASBEE 健康チェックリスト(1)

CASBEE(キャスビー)という言葉をご存じですか。【建築環境総合性評価システム】と呼ばれ、国土交通省が主導して開発された建築物の環境性能評価システムです。
建築物の環境性能で評価し格付けする手法で、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用と言った環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価しています。

CASBEEは評価する対象のスケールに応じて住宅系(CASBEE戸建-新築、既存)、建築系(CASBEE-新築、既存、改修)、街区系(CASBEE-まちづくり)、都市系(CASBEE-都市)があります。またその評価ツールは4つの基本ツール(CASBEE-企画、新築、既存、改修)と、その他の拡張ツール(CASBEE-すまい、ヒートアイランド、まちづくり、CO2)からなっております。

評価の結果が「Sランク(素晴らしい)」、「Aランク(大変良い)」、「B+ランク(良い)」
B-ランク(やや劣る)」、「Cランク(劣る)」の5段階のランキングで表されることも
大きな特徴です。

CASBEEは今後ますます充足され使い勝手がよくなるよう改善され、使用範囲も広がると考えられています。


続きは15日に掲載します。