2013年11月8日金曜日

今冬のPM2.5は?!

日本気象協会は早くも10月3日から5日にかけ、それほど多くはないものの中国
からのPM2.5が 西日本、東海、関東に流れ込む恐れと、注意報を出しました。

今年も中国からPM2.5の情報が報じられています。しかも【非常事態】というタ
イトルがついた緊急性の高い報道です。22日の毎日新聞では「PM2.5:中国北東
部、非常事態 黒竜江省基準値13倍 1000マイクロ」の見出しで、黒竜江、吉
林、遼寧の3省で21日、大気汚染による大規模なスモッグが発生し、黒竜江省
はPM2.5の濃度が1000マイクログラムと基準値(1日平均75マイクログラム)の
13倍を観測、「目盛が振り切れた」と報じています。また、北京市では28日午
前にかけ、PM2.5の濃度が上昇し市内の複数の観測地点で6段階で最悪の「深刻
な汚染」を記録したとの事です。

寒い時期を迎え「公共暖房開始による石炭燃焼量の増加などが要因」と言われ
ていますが、スモッグとの因果関係はまだ明確ではありません。

中国政府は9月に、2017年までの総合的な大気汚染対策をまとめ、地方政府の一
部では、その取り組みが始まりましたが、最新の排ガス規制を満たしていない
自動車の入れ替えなど、一定期間時間が掛かるため、今年冬のPM2.5の発生を抑
えられるか、またどの程度減衰できるかは不透明です。

PM2.5と共に年明けから「黄砂」の季節ともなります。これらの物資は<偏西風
>にのり飛来してきます。

気象庁では、10月24日<寒候期予報 2013年11月~2014年2月>を出しました。
それによると、北・東・西日本では平年に比べて寒気の影響を受け易く、低温
傾向で日本海側では多雪傾向としています。また、本州付近の偏西風は南に蛇
行の予測としていますので、今冬も影響が懸念されます。

WHO(世界保健機構)は17日、PM2.5など大気汚染物質による「発がん性」リス
クを5段階の危険度のうち最高レベルに分類したとの発表しました。2010年に世
界で22万3千人が大気汚染による肺がんで死亡しており、ぼうこうがんのリスク
も高いとしています。

PM2.5や黄砂への対策としては、室内に取り込まないことが大切です。従来は24
時間換気で分かるように、家の空気は「換気」で良くすることが当りまえでし
たが、大気そのものが汚染されると、「充分な換気」にも問題がありそうです。

このように考えていくと、なによりも室内の空気をきれいにすることが重要と
なるのではないでしょうか。

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